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コアファンに今でも支持されるRJ’S LATEST ARRIVAL

SoulFlavaでは多くの80年代のファンクバンドを紹介してきた。その中でも男性と女性のボーカルスタイルのファンクバンドとしては、ミッドナイトスターやワンウェイ、スカイ、アトランティックスター、などが「踊れるヒット曲」を代表曲として人気を得ていた。彼らに共通なのはともに実力派個性派の女性シンガーを抱えていたこと。しかし一方で、「踊れるヒット曲」など絶大な人気を得なかったけれど、いぶし銀の男女ボーカルファンクバンドも数多存在したことも事実。熱狂的なソウルファン、ブラックミュージックファンは今でも当時のそうしたバンドのことを語り、また復刻盤や中古盤を探し続けている。

RJ’S LATEST ARRIVAL アールジェイズ・レイテスト・アライバル は79年にデトロイトからデビューした。このバンド名、ビルボードのチャート上位にシングルをヒットさせた訳ではないので、ソウル通、R&B通、ブラックミュージックファン以外には馴染みない名前だろう。しかし、80年代後半のメロウ路線を高く評価するファンは多い。中性的な魅力のR.J.ことラルフ・ジェイムス・ライスがバンドを率いている。女性ボーカルはディーディーレッタ、DeDe Leittas。男性リーダーに女性ボーカルを配置するというバンドスタイルは、スカイSkyyやワンウェイ、ミッドナイトスター、アトランティックスターなど70年代後半から80年代にかけて人気を得たバンドスタイルと変わらない。人気が出たのは80年代に入ってから 80年代初頭はShacklesなどのダンスナンバーをリリースするも、バンドを代表するような「踊れるヒット曲」には恵まれていない。しかしこのバンドの注目すべきところは、80年代後半以降の都会的に洗練されてきたメロー&ミディアムサウンドだ。
Baby I’m Sorry(’85)、Hold On(’86)、Truly Yours(’88)などどれもRJとDeDeの絡み合うデュエットが印象的な好曲。そして個人的にRJ’S LATEST ARRIVALのベストナンバーを上げるとするならば、88年に発売されたアルバム「Truly Yours」のBROKEN HEARTである。WHAT BECOMES OF A BROKEN HEART BABY〜♫で始まるミッドテンポなナンバー。ディーディーレッタの甘い歌声がど心臓にはまる。

彼らのアルバムは以下の通り。
R.J.’s Latest Arrival (1979)
R.J.’s Latest Arrival [second self-titled album] (1982)
Harmony (1984)
R.J.’s Latest Arrival [third self-titled album] (1985)
Hold On (1986)
Truly Yours (1988)
Tangled in Love (1989)




昭和63年
1988
リクルート事件/地方博各地で開催

3月:青函トンネル開通
3月:東京ドーム開場
4月:瀬戸大橋開通
7月:北陸自動車道全通

[話題・流行]ドラゴンクエスト3/ミニ四駆
[流行歌]パラダイス銀河/乾杯/酒よ
[公開映画]ラストエンペラー/となりのトトロ
[夏]ソウルオリンピック
[冬]カルガリーオリンピック

●トゥーリア照明落下事故
▼第二次マハラジャ出店ラッシュ
▼武道館でイベント開催
▼マハラジャ、ルピーのデザインを一新
◎青山キング&クイーン

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