Shalamer シャラマーは当時のディスコブームに乗って77年に結成された、一発狙いのディスコバンドだった。イギリス出身のサイモン・スーザンはその程度でこの即席バンドを作った。最初のヴォーカルはゲイリー・アムズという人物。デビュー曲はUptown Festivl、60年代のモータウンのヒットメドレーに過ぎなかった。その後、サイモン・スーザンがソウルトレインレコードに彼らとこの曲を売り込んだ時に、あのドン・コーネリアスとディックグリフィーが、当時ソウルトレインで人気のダンサーだったジョディ・ワトリーとジェフリーダニエルを加えて、三人組として、本格デビューとなった。その後3枚目のアルバム、Big Funで、ハワード・ヒュエットがヴォーカルとして加入し、その後の快進撃が続く。79年のBig FunからA night to rememberに代表されるアルバムFriendsまでの時代がShalamer シャラマーの全盛期と見る向きも多いが、ディスコブーム、80年代前後のソーラーブーム(ソーラーレーベル)から大きな変換点となったこの曲を含むアルバム「The Look」を個人的には高く評価したい。その後、ジョディとジェフリーダニエルズは脱退し、その後の音楽性は大きく転換しただけに、ファイナルリアルShalamer シャラマーを感じたことを記憶している。その中でもとりわけ秀作がこのOver And Over/Shalamar(’83)だ。プロデューサーはレオンシルバーズⅢ。ディスコ・ダンス系のイメージが強かった彼らが、これまでのダンス色ではなく、ミッドテンポのコンテンポラリーな上質なブラックミュージックへとシフトした驚き。ハワード・ヒュエットの伸びのある声とその後ソロとしても大成したジョディ、ジェフリーのOver And Overのコーラス。今思えば、なんと贅沢なコラボレーションなことか。
ジョディ・ワトリー 「シャラマー Reloaded」来日!
Jody Watley “Shalamar Reloaded”
2/6(月)
2/7(火)
@ビルボードライブ東京
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Over And Over/Shalamar(’83) SoulFlava Rank 82位
1983年昭和58年
忠生中事件(校内暴力全盛)
大韓航空機撃墜事件(GPSの民間開放へ)
3月:中国自動車道全通
4月:東京ディズニーランド開園
5月:日本海中部地震M7.7・津波
10月:三宅島噴火
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カフェバー・ブーム、ディスコ冬の時代
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