WAR Outlaw

FUNK

L.A.ファンクのリアル・ヴァイブ!WAR『OUTLAW』(1982)

WAR『OUTLAW』 (MCA Records, 1982)
――ストリートの熱気をそのままパッケージした、L.A.ファンクのリアル・ヴァイブ!

70年代初頭から独自のクロスオーバー・グルーヴで人気を博してきたL.A.の多国籍ファンク集団“WAR”。『Low Rider』や『The World Is a Ghetto』などで一世を風靡した彼らが、MCAへ移籍して放ったニューアルバムがこの『Outlaw』だ。タイトル通り、どこかアウトサイダー的でワイルドな空気が全編を支配している。

冒頭の「Cinco de Mayo」から、いきなりトランペットとラテン・パーカッションが炸裂。まるで真夏のL.A.の裏通りを歩いているような熱気!続く「You Got the Power」は、スラップベースが前面に出たグルーヴィーなファンク・ナンバーで、往年のWARらしさが炸裂する。ラジオで流れたら思わずボリュームを上げたくなる一曲だ。

中盤の「The Jungle (Medley)」では、アフリカン・ビートとファンクが見事に融合。リズムのうねりの中で、サックスとギターがスリリングに絡み合う。まるでジャム・セッションのような生々しさがたまらない。そしてラストを飾るバラード「Just Because」は、少し陰りを帯びたメロウ・グルーヴで、夜のドライブにもぴったり。

FMステーションからDJが熱く語る
🎙 「これぞL.A.の熱風!汗ばむ夜のカーラジオから、WARのビートが街を染める!」

全体を通して、80年代初頭という時代の空気を取り込みながらも、彼らのルーツであるストリートの魂を失っていない点が実に見事。派手なシンセや過剰なプロダクションに走らず、“人間臭いグルーヴ”を貫いたWARの姿勢に拍手を送りたい。

👉 おすすめトラック:「You Got the Power」「The Jungle (Medley)」「Just Because」
👉 リスニング・シーン: 深夜のハイウェイ、夏の海沿い、または窓を開けた部屋で風とともに。ディスコフロアをファンク色に変えるライトアップタイム 真っ赤なカクテル

Keepin' Love New · Howard JohnsonNY発 “アーバン・スウィート・ソウル” の新境地 HOWARD JOHNSON『Keepin’ Love New』(1982)前のページ

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