MelbaMoore

80年代NYディスコサウンド

“煌めく80’sサウンドの向こう側に、メルバの虹が見える。”(1982)

メルバ・ムーア『The Other Side of the Rainbow』
(Capitol Records/1982年)

── “煌めく80’sサウンドの向こう側に、メルバの虹が見える。” 🌈

「さあ今夜は、80年代ソウルのグルーヴがきらめく時間――
お届けするのは、メルバ・ムーアの『The Other Side of the Rainbow』!
プロデュースは、あのポール・ローレンスにカシーフ、そしてラモント・ドジャーという豪華布陣。
まるでA面とB面で異なる虹色の世界を渡るような、スウィート&アーバンな一枚です!」


💿 A面:ニューヨーク流アーバン・ファンクの虹色グルーヴ
冒頭を飾る「Love’s Comin’ at Ya」は、まさに都会の夜風そのもの。
ポール・ローレンスとカシーフによるエレクトリック・ファンクの決定版で、
スラップ気味のシンセベースにTalk Boxがきらり。
メルバのハイトーン・ヴォイスが、デジタル・ファンクの波に乗って飛翔していく。
クラブDJがスピンすれば、間違いなくピークタイムを彩るナンバー。

続く「Underlove」は、80年代前半のニューヨーク・サウンドを象徴するかのような、
スムースでメロディアスなアーバン・グルーヴ。
ストリングスがほんのり残るのが、ディスコ時代の残り香ですね。


🌈 B面:ソウルフルでメロウな“もうひとつの虹”
ラモント・ドジャーによるプロデュース・サイドは、一転して温もりあるソウル・トーン。
Mind Up Tonight」では、メルバの持つ女優的な表現力が全開。
しなやかなヴォーカル・ワークとメロウなコードが、都会の夜明けを感じさせます。

アルバム終盤「I Can’t Help Myself」では、彼女本来のゴスペル・ルーツが顔を覗かせ、
フェイドアウトまでソウルの熱がじんわりと伝わる。


🎙️ DJコメント:
「ディスコの時代が過ぎ、R&Bがデジタルへと進化していく1982年。
メルバ・ムーアはその変化をまるごと抱きしめて、“虹の向こう側”へと歩き出した。
アーバン・ダンサーも、メロウ・リスナーも、この虹のスペクトラムに酔えるはずです。
夜のドライヴにも、休日のリビングにも、最高の一枚ですよ。」


💡SoulFlavaワンポイントメモ

  • 「Love’s Comin’ at Ya」はUKでもチャートイン!
  • カシーフ&ポール・ローレンスの黄金コンビが後のEvelyn “Champagne” Kingにも繋がる音。
  • メルバの次作『Read My Lips』(’85)への架け橋となる重要作。

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