VOCAL

ソウル版水戸黄門の衝撃 Joy&Pain / Donna Allen (’87)

水戸黄門「人生楽ありゃ苦もあるさ、涙の後には虹も出る」とは懐かしいフレーズだが、そのソウル版がこの名曲”Joy&Pain”だ。

フランキービバリーのJoy&Painはソウルミュージックを代表する名曲。その神々しい名曲をカバーしてR&Bチャート3位を記録したのがこのDonnaAllenの”Joy&Pain”。
マイアミ出身の彼女のデビューは86年 21 RECORDS 原盤 ATCO 配給のデビュー・アルバムPerfect Timing。そこからのシングルカットSeriousは所謂、当時の流行りのディスコチューン。ヒット目当ての曲と言ってしまえば、それまでだが、彼女の真骨頂は時代に流されないその歌唱力だ。その後88年にアルバムHeaven on Earthをリリース。アルバム2作品のスロー、メディアムはどれも心地よく、今聞いても色褪せていない。その2作目の中で度肝を抜かしたのがこの”Joy&Pain”だ。トレンドであったニュージャックやディスコサウンドを捨てて、歌唱力で勝負に出たミディアムナンバーは瞬く間に全米R&Bで3位にまで上り詰めた。フランキービバリー&メイズのそれと比較はできないが、陰(Rain)のフランキー、陽(Sunshine)のドナ、といった感がある。この名曲はこの二組のアーティストで聞き込むといい。
2作のアルバムを出したままその後2010年にシングルを出すものの、その後目立った活躍のなかったドナアレンだが、2015年にI’m Your Brideというタイトルのゴスペルアルバムを出すなどして完全復活している。また13年にはThe Voice Blind Auditionsというアメリカのオーディション番組に姉と息子と参加している。また最近では2015年にI’m Your Brideというタイトルのゴスペルアルバムを出すなどして完全復活している。

Donna Allen The Voice Blind Auditions
復活のオーディション番組




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