Keepin' Love New · Howard Johnson

80年代NYディスコサウンド

NY発 “アーバン・スウィート・ソウル” の新境地 HOWARD JOHNSON『Keepin’ Love New』(1982)


HOWARD JOHNSON『Keepin’ Love New』
――甘く、艶やかに。NY発 “アーバン・スウィート・ソウル” の新境地。

「都会の夜をクルージングするようなファンク」と言えば、この人――Howard Johnson
もとNiteflyteのリード・ヴォーカルとして注目を浴びた彼が、いよいよソロ・デビューを果たしたのがこのアルバム『Keepin’ Love New』。プロデュースはあの Kashif & Paul Laurence。そう、80年代NYソウルの黄金コンビだ。

オープニングを飾るタイトル曲「Keepin’ Love New」は、まさに”都会の夜のテーマ曲”。煌めくシンセ・ベースにカチッと切り込むリズム・ギター、そこに乗る彼のスモーキーでセクシーなヴォーカルがたまらない。Kashif流のシンセ・プログラミングと甘いメロディが交錯しながら、夜の摩天楼をバックに軽くステップしたくなるようなクール・ファンクに仕上がっている。

So Fine」ではブリージーなメロウ・グルーヴが広がり、女性コーラスのハーモニーが一層の甘みを添える。続く「Much Too Much」はアーバン・ディスコの隠れ名曲。リズム・セクションの抜けの良さは、まさにKashifプロデュースの真骨頂。
アルバム後半、「Let This Dream Be Real」のスロウ・バラードでは、彼のソウルフルな一面が際立ち、80年代初期の黒人男性シンガーの“新しい感性”を感じさせる。

六本木Disco N DJ氏コメント🎙

“AORでもない、従来のソウルでもない——80’sアーバン・グルーヴの幕開け。カーラジオから流れてきた瞬間、街が少しオシャレに見える。そんなアルバム。”

全体を通して聴くと、Howard Johnsonは単なるシンガーではなく、「ニューヨーク・サウンドの語り部」であることに気づかされる。ライトなファンクと洗練されたメロウネスが絶妙にブレンドされた本作は、まさに“Black Contemporary”の夜明けを告げる一枚。

☕️ おすすめの聴き方:
夏の夜、ドライブ帰りの湾岸線。エアコンを少し強めにして、カセットテープで「Keepin’ Love New」を。
——その瞬間、あなたの恋も少し新しくなるかもしれない。


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