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80年代

ブリリアント(輝き)なブラックミュージックの粋を極めたAtlantic Starr「Brilliance」(1982)

アルバム・レビュー:Atlantic Starr「Brilliance」(A&M/1982)

“Shine on me tonight”——まさにそんな輝きに満ちたサウンドが、この『Brilliance』には詰まっている。Atlantic Starrが放つこの4作目は、タイトルどおりブリリアント(輝き)なブラックミュージックの粋を極めた作品だ。

バンドのルーツは70年代半ば、ニューヨーク州ホワイト・プレインズ。創設者であるルイス兄弟——ジョナサン、ウェイン、デヴィッド——を中心に、当初は9人編成のファンク・バンドとして出発した。初期はIsaac Hayesのバックバンドを務めた経験を持ち、ステージで鍛え上げられたグルーヴ感を武器に1978年にデビュー。A&M移籍後はサウンドを洗練させ、メロウで都会的なブラックミュージックへと進化していく。

前作『Radiant』でのスマートなディスコ・グルーヴから、さらにメロウでスムースな方向へシフトしたのが本作『Brilliance』だ。特に「Love Me Down」「Circles」といったナンバーでは、エレクトロ・ファンクの煌めきとソウルフルなヴォーカル・ハーモニーが絶妙にブレンドされ、バンドの成熟を感じさせる。Jimmy BryantとWayne Lewisによるアレンジは、まさに都会派ブラックミュージックの理想形と言っていいだろう。

ビルボードR&Bチャートでは「Circles」が堂々の1位を記録。グループの人気は本国アメリカで確実に上昇し、いよいよトップクラスの仲間入りを果たした感がある。これまでの“バンド+ヴォーカル”という構図を超え、プロデュース・センスとスタイルがひとつの完成形に到達したのがこのアルバムだ。

聴きどころは、女性ヴォーカルのシャロン・ブライアントが切なく歌い上げる「Let’s Get Closer」——夜の街をドライブするようなスムース・メロウ・チューン。煌めくシンセと柔らかなギターのカッティングが、ブラックミュージックの持つ“アーバンな甘さ”をここまで上品に描いた例は少ない。

『Brilliance』——タイトルどおり、輝きに満ちたアトランティック・スター流のブラックミュージック進化形。ダンスフロアでも、夜のラジオでも、そして恋人の部屋でも、そっと灯りをともすような一枚だ。


🟣おすすめ曲:「Circles「Love Me Down
🟣Billboard R&Bチャート:「Circles」—No.1(1982年)

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